気は優しくて、力持ち---。
自然の中でのびのび育った金太郎は、健やかでたくましい男の子の象徴として、五月人形にも取り入れられています。
金太郎は、坂田金時という実在の人物の幼名で、源頼光(平安時代中期の武将:大江山の酒顛(しゅてん)童子征伐の伝説で有名)の四天王の一人と言われた武士です。
相模の国、足柄山に住んだ山姥(やまうば)と赤竜との間に生まれたと言われ、全身赤くて肥満し、怪力を有し、熊・鹿・猿などを友とし、常に鉞(まさかり)を担ぎ、腹掛けをかけ、相撲・乗馬を好んだ子供と言われています。
金時山には、金太郎が母と住んでいたという「宿り石」 、猪の鼻を折って埋めたという「猪鼻神社」があります。